スタッフM
またまたONE to ONEスクールの講師に聞いてみた情報を、お届けします!!
コロナ禍の今、収録ってどんなふうにやってるの??
スタッフM
スタジオの中は密閉空間!
どんなふうに収録しているのでしょうか?どうなんですか?A先生!
今までは、その作品の出演者は全員そろって収録をしていました。
どうしてもスケジュールが合わない方だけ、別の日時で収録することはありましたが(『抜き録り』と呼ばれます。)、基本的に同じ時間帯でした。
それが今では、だいたい1~4人で、グループ毎に収録をすることになりました。
スタッフM
なんか、早く収録が終わりそうですね~。
はい。
私は吹き替えの仕事が多いので、吹き替えの現場を例に出しますが…
コロナ前は、海外ドラマ1本の収録に、だいたい4~5時間くらいかかっていました。
映画1本の収録は(『長尺』と呼ばれます。)丸1日かかります。
スタッフM
ひゃあ!丸1日ですか!
体力いりそうですね~。休憩時間とかあるんですか?
はい。
だいたい朝10時からスタートして、お昼に1時間休憩があります。
そのあとは、テストと本番の収録の合間とかに、細かく休憩があったりしますが、ほとんど夜までぶっ通しです。
それが今では、セリフ量にもよりますが、かなり収録時間は短くなりました。
スタッフM
具体的に、どんな感染症対策が行われているんですか?
・検温(2回行うところもある。)
・消毒&換気(1グループ録る毎にスタッフさんが、スタジオ内を消毒&換気してくれます。)
・1人1本マイク(マイクワークがない)
・飛沫防止のため、マイク毎にシートなどで仕切られている。
・少人数での収録。
スタッフM
わあ!かなり徹底していますね~
はい、本当にありがたいです。
私たち声優はかなり収録時間が短くなりましたが、スタッフさんたちは、逆に収録時間が長くなっています。
細かくグループ分けしているため、全体の収録時間は長くなり、さらに消毒&換気などの仕事が増えている。
早く元通りの収録スタイルに戻って、スタッフさんたちの負担が減るといいのですが…。
スタッフM
なるほど!
声優さん側のことだけ考えていました…。スタッフさんたちは負担が増えているんですね…
そうなんです。
だから、声優を目指している皆さんたちも、現場に出たら、色んな方と一緒に仕事をしていることを忘れてはいけませんよ。
1つの作品を作るために、本当にたくさんの方が携わって作り上げていくんです。
スタッフM
はい!忘れないようにします!
今の収録スタイルは、A先生的にはどう感じますか?
新人さんが大変だなあ…と感じています。
先輩たちのセリフを生で聞いて勉強できない。
また、雑談する機会も少ないので、先輩たちに覚えてもらったり、可愛がってもらえない。
ちょっと前に、吹き替えの現場が初めてという方とご一緒したのですが、収録が終わりスタジオを出たところ、その方につかまりました(笑)
『わからないことがあっても聞ける人がいない。今日の僕のセリフは大丈夫でしたか…?』と。
スタッフM
なるほどー…
先輩たちのセリフも聞けないから、なにもかも不安ですよねえ…
だと思います。
マネージャーさんも、ほとんど来られないので、より不安ですよね。
コロナ前と、新人さんに求めるものも変わってきているんじゃないかなと思います。
スタッフM
どういうことですか??
さっきも言ったように、全体の収録時間は延びている。
なので、とちったり、時間がかかる声優がいたら、その後のタイムスケジュールに影響が出てしまうんですよ。
次のグループの声優たちを待たせてしまう。
なので、コロナ前より『セリフのうまさ』も重要になってきてるのかなと。
確実にできる人が大事。
スタッフM
プロなんだから、みんな当たり前に『うまい』んじゃないんですか?笑
ある程度はそうです。
でも、『うまい』ではなく『魅力的』だとか、『不器用さが素敵』という方もいます。
演技は『正確さ』とか『巧みなテクニック』が1番重要ではありません。
もちろん、テクニックがすごい方もいらっしゃいますが、一番重要なのは『人の心を動かせる芝居』です。
スタッフM
なるほど…
確かに、新人さんで、自然な演技がものすごく心に響いてくるってこともありますよね。
そうです。
だから、コロナ前よりも新人に対して求めるレベルは上がってるんじゃないかなあ…と思います。
スタッフM
ひえええ…
だからこそ、たくさんの映画やドラマを見て、先輩たちの芝居を聴く機会を増やすことは、ものすごく重要です。
声優志望の方は、今のうちからたくさん見てくださいね!
スタッフM
声優志望のみなさん、頑張ってください!
A先生、今日はありがとうございました!!
ありがとうございました~!!
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