【声優・ボイトレ】アニメで売れる声を出すには?喉の筋肉と裏声を鍛える方法

「声優になりたい」「ボイストレーニングで声を良くしたい」という方へ。

声優にとって何より重要なのは「声」です。そして、その声をもっと良くするためにはボイストレーニング(ボイトレ)が欠かせません。

この記事では、声優として活躍するための練習方法や、喉の筋肉を鍛える重要性、そして裏声を安定させる具体的な方法をONE to ONE講師が解説します!


声優にボイトレが必須な理由

声優が裏声を鍛えるためのボイストレーニング方法

声優にとって「声」は命そのもの。ただ声が出せるだけでは、プロの声優として活躍するのは難しいのが現実です。

私が養成所に通っていた頃は、「腹式呼吸」を徹底的に教わりました。でも、声を張るシーンは問題ないものの、日常会話のようなシーンや声量を抑えるセリフになると途端に声が出にくくなることがありました。実はこれ、腹式呼吸だけではなく、喉の筋肉の使い方や鍛え方が足りなかったことが原因でした。

最近のアニメ業界では、繊細な演技や幅広い声の表現力が求められています。ボイストレーニングでは、喉の使い方を学び、喉の筋肉を鍛えることで負担を軽減しながら、声のクオリティを高めることができます。

昔と今の声優の違い

昔と今の声優業界

かつての声優業界では、地声を重視し、大きな声で力強く演じることが求められていました。これは、当時のマイク性能が現在ほど優れておらず、声量で演技を補う必要があったからです。また、舞台演技に近い迫力が好まれていた背景もありました。

しかし、近年ではマイク性能が大幅に向上し、声の細かなニュアンスまで拾えるようになりました。そのため、声のボリュームよりも「繊細な表現力」や「トーンの幅広さ」が重視されるようになっています。

トーンの幅広さって?

1. 声の高さ・低さの幅

キャラクターやシーンに合わせて声の高さを自由に変える能力が求められます。

例えば...
高音域:明るく元気な少女キャラクターやコミカルなシーン。
低音域:冷静で落ち着いたキャラクターや威厳のある場面。

2. 声質の柔らかさや鋭さ

声には「柔らかい」「鋭い」「軽やか」「重厚」などの質感があります。

例えば...
柔らかいトーン:母性的なキャラクターや感動的なシーン。
鋭いトーン:緊迫感のある戦闘シーンや怒りを伴うセリフ。

3. 感情表現の幅

声だけで喜び、悲しみ、怒り、驚きといった感情を伝えるのが声優の仕事です。これらを声のトーンで的確に表現できることが求められます。

4. 現代の演技トレンド

近年では、自然な会話や日常感を大切にする演技スタイルが増えてきています。
そのため、わざとらしい抑揚よりも、微妙なトーンの変化を使った繊細な演技が好まれています。

5. 声を変えずに演技で表現する方法

ただし、必ずしも声を大きく変えることが正しいとも限りません。
声と演技のバランスが重要です。

声を変えてキャラクターの個性を表現することも求められる場合もありますが、あえて声を変えずに「演技の技術」だけで感情を伝えることで、より自然な表現が求められるシーンも増えています。

どちらのアプローチもクライアントの意向に合わせて使い分けることが、収録現場では必要になってきます。


最近の流行:裏声を混ぜた声が売れる理由

歌っている可愛い女の子のイラスト

最近のアニメでは、女性声優の多くが裏声を効果的に活用しています。裏声を使うことで、柔らかく繊細なトーンを生み出し、キャラクターのかわいらしさや優しさを引き立てることができます。一方、男性声優でも高音域を使うシーンでは裏声が大きな役割を果たしています。

裏声や喉の筋肉を使うメリット

  1. 喉への負担を軽減:声帯が自然に伸びて薄くなり、力まずに声を出せます。
  2. 声が裏返る・詰まるのを防ぐ:裏声を鍛えることで声帯の動きがスムーズになり、高音域でも安定します。
  3. 力強い高音を出せる:声帯が薄くなり振動しやすくなるため、クリアで響く高音が可能になります。
  4. 長時間の収録でも喉を守る:負担を分散し、喉の疲労を軽減できます。
  5. 声に深みや迫力を加える:声帯の振動が整い、聞き手に届く力強い声が出せます。

喉の筋肉を鍛えるボイストレーニング方法

ボイストレーニングの基本練習

喉の筋肉、特に輪状甲状筋を鍛えることは、裏声や高音域を安定させるために欠かせません。


こんな練習方法があります!

1. 裏声の練習

高い音を「ホ~」や「ヒ~」という音で優しく出す練習です。裏声を意識して出すことで、輪状甲状筋が鍛えられます。

2. ミッキーのモノマネ

高音域で話すミッキーのモノマネは、輪状甲状筋を鍛えるための効果的な練習法です。遊び感覚で取り組んでみましょう。

3. スライドボイス

低音から高音、またはその逆に音を滑らかに移動させる練習です。声帯の柔軟性を高め、喉全体の筋肉バランスを整えます。

※輪状甲状筋は声帯を伸展させる重要な筋肉です。詳しい解剖学的情報については、Wikipediaの輪状甲状筋のページをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

裏声が苦手ですが、改善できますか?

はい、裏声は練習で鍛えることができます。ミッキーのモノマネやスライドボイスの練習を取り入れることで、輪状甲状筋が強化され、安定した裏声が出せるようになります。

喉の筋肉を鍛えると声優にどんなメリットがありますか?

喉の筋肉を鍛えることで、高音域が安定し、長時間の収録でも喉が疲れにくくなります。また、声帯のバランスが整うことで、力強い声や柔らかい声の使い分けがしやすくなります。

まとめ

声優として活躍するためには、喉の筋肉を鍛え、裏声と地声をバランスよく使いこなすことが重要です。輪状甲状筋を鍛えることで、高音域が安定し、喉への負担を軽減できます。

ボイストレーニングを通じて、声優としての表現力をさらに高め、アニメや音楽のトレンドに合った声を磨いていきましょう!

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